高山茶って??

高山茶の名前?

肝心の味と香りは??

で、結局‥

高山茶って??

高山茶は名前の通り、海抜1000メートルから1400メートル以上の高い山で作られます。一年を通して温暖な台湾ですが、山の上は夏は涼しく、冬は暖かく、一年の寒暖の差が平地より穏やかです。時々、1メートル先も見えないような濃い霧が出る事がありますが、この霧がお茶の栽培にとってとてもよいのです。標高の高い山で栽培されたお茶は、低地で栽培されたものより成長が遅い為、葉が肉厚で成分が凝縮され、風味が増すと言われます。台湾では年に4〜6回、お茶を収穫します(あまり多回数の収穫をすると、質が落ちるので、いいお茶を作るには年に4回です。)が、一年のうちで比較すると、成長が早い夏に採れたお茶より、冬茶の方が評価が高い事をご存知の方もいらっしゃるでしょう。また、山の上は公害とも無縁です。化学肥料は一切使いません。きれいな空気と水、汚染されていない土で育った茶葉、その葉を手摘みして丁寧に作られたお茶、それが高山茶です。

高山茶の名前?


よく受けるご質問に○○高山茶と××高山茶って何が違うの? というのがあります。お茶の名前でよくあるのは「生産地+高山茶」というタイプと、「原料となるお茶の木の種類+高山茶」というパターンです。
前者の例は「梅山高山茶」・「玉山高山茶」・「阿里山高山茶」など。
後者の例は「高山金萓茶」・「高山翠玉茶」・「高山茶(烏龍)」などという場合です。
その他に生産者や販売者が名前をつける場合もあります。
日本の抹茶にも「さざれ石」とか「若翠」なんてついてたりしますね.
うちの商品で言えば「早春」などがこれにあたります。
とてもいい品だったり、選評会の入賞品だったりすると「茶王」とか「竜王」なんて立派な名前がついていますね。
私は大げさなのは好きではないので、かわいい名前にしてみました。

肝心の味と香りは??


烏龍茶にはいろいろな種類があります。お茶の木の種類・産地・製法などによってそれぞれ独特の風味を持っています。同じ種類のお茶でも採れる季節によってずいぶん味が異なります。ペットボトルでおなじみの茶色いものはよくご存知と思いますが、高山茶はもっと発酵が弱く、乾燥させる為の火も弱いので、茶碗に注いだ時黄金色になって、見た目には緑茶に近い感じです。家にいらしたお客様にお出ししても烏龍茶とは気づかずに、「何だろう、だけどおいしい」と言って召し上がっていかれる方もいらっしゃいます。
缶入り烏龍茶は保存の問題があり長時間沸騰させなければならないので香りは死んでしまいますから、あれを烏龍茶だと思っていただきたくはないなあ、と私は常々思っています。香りはお茶にとって重要な要素なのです。よいお茶の葉はオレンジや梔子などの花の香りがする、と言われます。一部の中国茶は花を加えて香りを付けたりしますが、高山茶の場合 はお茶の葉が元々持っている香りを大切にしています。味もどちらかと言えばさっぱり系でしょう。日本茶をたくさん飲んで気持ちが悪くなった経験をお持ちの方がいらっしゃるかと思いますが、高山茶は緑茶に比べて重くないので、大量に飲んでも気持ち悪くなったりしません。

で、結局‥


最近、お茶の薬効が話題になる事が多いようです。確かに烏龍茶はじめお茶の薬効については古くからいろいろ言われてきました。中国の古典にもさまざまな記述が残されているし、健康をテーマにした雑誌でいろいろ取り上げられています。しかし、私は個人的には効き目を云々するのは好きではありません。お茶は効き目を気にして飲むものでなく、味と香りを楽しむものだと思うし、実際そのように飲んでいる方が大部分だと思うからです。忙しい毎日の中でちょっと一息いれましょう、と言う時に好みのお茶を飲んで一休み。そんな時のお茶が一番おいしいと思います。そうやって力を抜けばストレス解消にもなるかもしれません。
そして、その時のお茶に高山茶を選んでいただけたら、大変うれしいのですが…